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電動歯ブラシで歯垢除去率UP!歯科衛生士が効果的な使い方を徹底解説!

皆さんは、手動歯ブラシ派ですか?それとも電動歯ブラシ派ですか?

手動の歯ブラシでしっかり磨いているつもりでも、実は歯の汚れが十分に落ちていないことがよくあります。そこで注目されるのが、電動歯ブラシです。電動歯ブラシは、手動の歯ブラシに比べて効率的に歯垢を除去し、歯の表面をより清潔に保つことができます。

最近では様々な種類の電動歯ブラシが普及してきており、安価で販売されているものから数万円の高級な電動歯ブラシまで登場しています。

それでは、どのような種類の電動歯ブラシを選んだらいいのでしょうか。 

本記事では、電動歯ブラシの種類と特徴、その効果的な使い方や、電動歯ブラシのメリット・デメリットなどについても解説していきます。

1.電動歯ブラシの種類

電動歯ブラシは主に4つの種類に分けられます。

①振動式
②回転式
③音波式
④超音波式

ここでは、それぞれの特徴について説明していきますので、電動歯ブラシを検討中の方は是非参考にしてください。

1-1 振動式歯ブラシ

振動式歯ブラシは、ヘッドの部分が縦や横に振動することによって歯を磨くことができる電動歯ブラシです。比較的価格も安価で、手に入りやすいです。

振動が優しいことから歯や歯茎への刺激を少なくしたい方におすすめです。

1-2 回転式歯ブラシ

回転式の電動歯ブラシは丸いブラシが特徴的で、回転することで汚れを落とします。
パワーが強めなので歯をしっかり磨いているのを強く実感でき、音波歯ブラシが苦手な人にもおすすめです。

ただし、パワーの強さから、強く押し付けすぎると歯や歯茎に負担がかかることがあるため、適度な力加減で使用することが大切です。

また、回転して歯を磨くので、他の歯ブラシに比べて歯の隙間を磨くのが難しい歯ブラシです。

1-3 音波歯ブラシ

音波式の電動歯ブラシは、1分間に約30,000~40,000回の微細な振動を発生させ、歯垢を浮かせて効果的に除去します。

また、音波振動で細かい泡や水流を出し、歯と歯の間などブラシの届かない部分の汚れも落としていきます。

歯の矯正をしている方にもおすすめで、歯の汚れや歯垢をしっかり落としたい方向けの歯ブラシです。

1-4 超音波歯ブラシ

超音波式の電動歯ブラシは、1秒間に数百万回の超音波振動を発生させ、歯垢を微細なレベルで分解しながら、汚れを浮かし落としていきます。
汚れはもちろんですが、バイオフィルムという歯の表面に細菌がつくりだす膜も取ることができます。

ブラシの接触による摩擦が少ないため、歯や歯茎に優しく、敏感な歯や歯茎の方にも適しています。

2.電動歯ブラシのメリット

2-1 短時間で効率的に磨ける

電動歯ブラシは、毎分数千~数万回の高速振動や回転により、手磨きよりも効率的に歯垢を除去できます。

例えば、一般的な手磨きでは1分間に約200~300回程度のストロークしかできませんが、高性能な電動歯ブラシでは1分間に30,000回以上の振動が可能です。

この違いにより、1回のブラッシングでより多くの歯垢を取り除くことができ、特に歯と歯の間や歯茎の境目など、手磨きでは届きにくい部分の清掃効果が向上します。

2-2 手が疲れにくい

電動歯ブラシは、ブラシヘッドが毎分数千~数万回の振動や回転を自動で行うため、手で大きく動かさなくても歯垢を効果的に除去できます。

使用時は、ブラシを軽く歯に当てるだけで十分であり、ゴシゴシと強くこする必要がないため、歯や歯茎に余計な負担をかけずに磨くことができます。

電動歯ブラシは柄を支えるだけでいいので、腕や手が疲れにくくなっています。筋肉がない人や疲れやすい人にもおすすめです。

2-3 歯を均等な圧で磨くことができる

電動歯ブラシは、ブラシの振動や回転の力で歯垢を落とすため、手磨きのように強くこする必要がありません。

適切な使い方として、歯に軽く当てるだけで十分な清掃効果が得られます。

例えば、強い力で押し付けるとブラシの振動が弱まる機能や、過圧を検知してアラートを出す機能が搭載されたモデルもあります。

これにより、余計な力をかけずに均等な圧で磨くことができ、歯茎が傷つくのを防ぎながら、歯をやさしく効果的にクリーニングできます。

3.電動歯ブラシのデメリット

3-1 コストがかかる

電動歯ブラシのブラシヘッドは、使用するうちに毛先が広がり、汚れを落とす力が弱くなるため、ブラシヘッドを定期的に交換する必要があります。

通常の歯ブラシと同じように、定期的に交換しないと汚れを十分に落とせず、磨き残しが増える原因になります。

一般的には1~3ヶ月ごとに新しいものに取り替えるのが理想です。

そのため、本体だけでなく、ブラシヘッドの交換費用もかかることを考えておく必要があります。

3-2 正しく使えないと磨き残しが増える

電動歯ブラシは自動で振動するため、そのメリットを上手に使いこなせないと手磨きより磨き残しが増える場合があります。

例えば、ブラシを歯に軽く当てて動かさずに使うのが基本ですが、手磨きのようにゴシゴシ動かしてしまうと、汚れが十分に落ちないことがあります。また、歯にしっかり当たっていないと、磨き残しが増える原因になります。正しいブラッシング方法を守ることで、より効果的に歯を磨くことができます。

歯と歯の間の汚れはブラシだけでは落としきれないこともあるため、フロスを併用するとよりお口の中を清潔に保てます。

4.電動歯ブラシの効果的な使い方

電動歯ブラシは、正しく使うことで最大限の効果を発揮します。
歯を1本ずつ丁寧に磨くことで、効率的に歯垢を除去でき、手磨きよりも簡単にお口の健康を守れるので、ぜひ試してみてください。

4-1 ブラシを歯に軽く当てる

電動歯ブラシを使う際に「しっかり磨かなきゃ」と思うあまり、歯に強く押し付けてしまう人がいます。ですが、力は必要ありません。

電動歯ブラシは軽く当てるだけで、十分な振動や回転で汚れを落とせるように設計されています。
過剰な力をかけると、毛先が崩れてうまく振動できず、歯の表面に当たりません。結果、歯垢がキレイに取れず、磨き残しが発生します。
また、力の入れ過ぎで歯茎を傷つけたり、歯の表面(エナメル質)を削ってしまう可能性があります。

電動歯ブラシの場合は、ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で歯にそっと当てるだけでOKです。押し付け過ぎないよう注意しましょう。

4-2 ゆっくりと動かす

電動歯ブラシの特徴は自ら振動して汚れを落としていきます。そのため、普通の歯ブラシと同じようにゴシゴシと動かしてしまうと、振動がしっかり歯垢へ伝わる前に移動してしまい、汚れを落とせないままになってしまいます。

電動歯ブラシは毛先を軽く歯の表面に当てて力をいれず、1ヶ所につき3~5秒ほどゆっくりと動かしましょう。

奥から前に向かってゆっくりとずらしながら移動させることで、効果的に歯垢が落とせます。

4-3 磨く順番を決める

電動歯ブラシの振動や歯磨き粉の泡で磨けた気になってしまい、実はまだ磨けていない歯が多く残ってしまいがちです。そのため、電動歯ブラシを使うときは鏡を見て、1本ずつ歯を確認しながら磨いていきましょう。

歯の表面だけでなく、裏側・奥歯・歯と歯の間もしっかり磨きましょう。
特に、奥歯のかみ合わせ部分や歯と歯ぐきの境目は汚れがたまりやすいので、丁寧にブラシを当てることが大切です。

電動歯ブラシで磨く順番を決めておけば、磨き残しは減るはずです。動かす順番を決め、毎回同じように動かすようにすればそれが習慣になり、磨き残しを防げます。

4-4 2分程度かけて全体をしっかり磨く

電動歯ブラシは手磨きよりも効率的に汚れを落とせますが、短時間で終わらせてしまうと十分に汚れを落とせないことがあります。

「電動だからすぐにキレイになる」と思い込み、1か所を数秒しか磨かないと、磨き残しが増え、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯全体をまんべんなく磨くために、推奨されている2分間のブラッシング時間を意識し、1本1本を意識しながら均等に磨くことが大切です。

4-5 歯磨き粉を併用する場合

電動歯ブラシにも、歯みがき粉をつけて使用している方が多いと思います。しかし実は、電動歯ブラシは必ずしも歯みがき粉をつけなくても歯垢を落とすことができるものが多いです。
そうはいっても、歯磨きを楽にしたり、口の中に清涼感を与えたりする歯みがき粉の作用も見逃せませんよね。

具体的な歯みがき粉の役割は、「歯垢を除去しやすくする」「歯垢を付着しにくくする」「口臭を抑える」「歯の再石灰化を促す」など様々です。電動歯ブラシと歯みがき粉を併用することで、より効果的なオーラルケアが可能になります。

歯磨き剤を使う場合には「米粒大」を目安にしましょう。
研磨剤不使用の歯みがき粉を使用すれば歯の磨きすぎによる摩耗を防げます。発泡剤不使用の歯みがき粉であれば、泡が立ちすぎることで電動歯ブラシの使用を邪魔されるようなこともなく、スムーズに磨くことができます。

まとめ

電動歯ブラシは自分でブラシを動かす必要がなく、そっと歯に当てて移動させるだけで簡単に歯垢除去が可能な商品です。

コストはかかりますが、短時間で高い歯垢除去力を発揮するため、手軽に口内清掃をしたい人にはおすすめなアイテムです。とはいえ、正しい磨き方をしなければ歯や歯ぐきを傷める結果になります。

電動歯ブラシを使う際にはまず、正しい磨き方、使い方をしっかり習得しましょう。電動歯ブラシを正しく使うことで、より効果的に口腔ケアを行うことができます。

手動歯磨きも電動歯ブラシもメリットとデメリットがあるので、どちらか一方しか使わないのではなく、両方を併用していくのが一番ベストな歯磨きになると思います。

歯科衛生士在籍の「ホワイトニング専門店 Brilliant」では、電動歯ブラシの使用方法のアドバイスも行っております。いつでもお気軽にご相談ください。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

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