歯が黄ばんで見える理由とは？5つの原因とその対策

着色性の強い飲食物を日常的に多く摂取していると、ステイン（着色汚れ）が歯に付着してしまいます。ステインが歯に付着したまま放置してしまうと、頑固で落ちにくい汚れとなり、黄ばんで見えてしまいます。
〈着色が付きやすい飲食物〉
赤ワイン/コーヒー、お茶/醤油・ソース・味噌/カレー/キムチ/チョコレート/ブルーベリー・ブドウ　など

酸が強い飲食物を摂取し続けると、口の中が酸性になり着色汚れが歯に付着しやすい状態であるので注意が必要です。
〈酸が強い飲食物〉
炭酸飲料/スポーツドリンク/みかんやレモンなどの柑橘系　など

タバコを吸う方は更に注意が必要です。タバコのヤニは飲食物のステインよりも粘着力が高いため歯に付着しやすく、黄ばみの原因になります。

歯磨きが不十分な場合、お口の中に食べかすや歯垢が残ります。歯垢をそのまま付着した状態にしておくと、徐々に固まり歯石になります。歯石は固くこびりついているため、歯磨きでは除去することは難しくなってきます。黄色味がかった歯石が溜まってくると、歯が黄ばんで見えてしまいます。

１日に１回しか磨かない、食後に歯磨きをしない、きちんと磨いているつもりでも歯面に歯ブラシが当たっていないと汚れが溜まり着色の原因になります。

欧米人と比較して日本人はエナメル質が薄い傾向があります。さらに加齢とともにエナメル質がすり減って薄くなります。そうすると着色汚れだけではなく無色透明のエナメル質を透過して内側にある黄色味のある象牙質の色が透けて見えるようになってきます。

歯の磨きすぎも注意が必要です。研磨剤入りの歯磨き粉などを使って強く磨き過ぎることによって、歯が削れて表面のエナメル質が薄くなってしまい、象牙質が透けて歯が黄色く見えてしまいます。

年齢を重ねるごとに歯の表面のエナメル質は、摩耗や食品に含まれる酸によって徐々に薄くなってきます。象牙質自体は元々黄色味がかったものですが、加齢によりだんだんと濃い黄褐色に変化していきます。薄くなったエナメル質から透けて見える象牙質の色が濃くなった結果、歯全体が黄ばんで見えてしまいます。

歯の中にある象牙質という歯質は元々黄色味がかった組織で、髪色と同様に個人差があり、遺伝などにより生まれつき黄ばみが濃い方もいます。その象牙質の外側の半透明なエナメル質から象牙質が透けることで歯が黄ばんで見えてしまいます。

また、生まれつきの「エナメル質形成不全症」が原因の場合もあります。歯の一番外側を覆っているエナメル質が正常に形成されない病気で、その結果として黄色い象牙質が目立ってしまったり、十分に発育しなかったエナメル質が黄色味を帯びたりします。これは、母親が妊娠中の疾患や服薬、早産など様々な原因が考えられていますが、はっきりとした原因は未だにわかっていません。

歯が黄ばんで見える原因は、着色汚れや不十分な歯磨き、加齢、さらには生まれつきの要因など、さまざまです。日常生活の中で歯の美しさを保つためには、以下の対策が効果的です。

• 着色汚れを防ぐために：コーヒーや赤ワイン、タバコなどの着色しやすい飲食物を控え、食後には口をすすぐか、早めに歯磨きを行う習慣をつけましょう。
• 正しい歯磨き習慣：1日2回の丁寧な歯磨きに加え、フロスやマウスウォッシュを使って汚れを徹底的に取り除きましょう。定期的に歯科でのクリーニングも有効です。
• エナメル質を守る：研磨剤入りの歯磨き粉を使いすぎるとエナメル質を傷つける可能性があるため、適度な力でやさしく磨くことが大切です。酸の強い飲食物を摂取した後は、すぐに歯磨きをせずに口をすすいでからケアをしましょう。
• ホワイトニングの活用：加齢や生まれつきの黄ばみが気になる場合、歯科医院でのホワイトニングやホームケア用のホワイトニング剤を活用することも効果的です。

毎日の小さなケアが、白く健康的な歯を保つカギとなります。気になる症状がある場合は、ホワイトニング専門店　Brilliantで歯科衛生士がアドバイスをし、効果的な対策を講じることができます。自分に合ったケアを継続し、笑顔に自信を持ちましょう！