ホワイトニングで差し歯を白くできる？差し歯が黄ばんでしまう原因とは！？黄ばみにくい差し歯があるって本当？

保険治療で使われている前歯の差し歯は、「レジン」というプラスチック製の素材でできています。
レジンはプラスチックで吸水性があるため、色の濃い食ベ物や飲み物を吸収することで変色します。また、過度な喫煙も差し歯の変色を引き起こす原因になります。タバコに含まれるタールやニコチンといった化学物質が、差し歯の表面に付着しやすいからです。
また、時間の経過とともに劣化して変色していきます。差し歯を作った直後は白くても、2～3年経つと黄ばみが目立つようになるのは、レジンの性質によるものです。

差し歯は天然歯と異なり、ホワイトニングで白くすることはできません。一度変色してしまうと差し歯は元の色に戻すことが困難です。美しい差し歯を維持するためには、色の濃い食べ物や飲み物、喫煙を控えることが重要です。

自費治療の差し歯は、吸水性のない「ジルコニア」や「セラミック」が使われているため、経年による着色や劣化を防ぐことができます。真っ白な差し歯を入れた直後の美しさを長期にわたって保つことが可能です。

健康保険が適用されないため、費用は高額になってしまいますが、変色しにくい差し歯を希望する場合は自費治療のものを選択するのをおすすめします。

黄ばみや汚れがひどく、差し歯自体を白くしたい場合は、差し歯を新しく入れ替えるのがおすすめです。

差し歯の色は途中で変えられないため、先に自分の歯である天然歯をホワイトニングしてから、その白さに合わせて新しい差し歯に入れ替えます。

差し歯を入れ替える際は、高額な費用がかかりますが、天然歯の質感によく似ていて永年変色しにくい自費治療の差し歯がおすすめです。

経年によって変色してしまった差し歯は白くできませんが、表面に付いてしまった着色汚れであれば、歯科医院のクリーニングによって落とすことができ、見た目の白さを改善できます。
しかし、頻繁にクリーニングを繰り返すと、研磨によって差し歯が傷ついてしまう可能性があります。そのため、クリーニングは必要最低限にとどめるようにしましょう。

メラミンスポンジなどで差し歯の汚れをゴシゴシこすって落としている方もいらっしゃるかもしれませんが、メラミンスポンジは研磨力が強く、差し歯の表面を傷つけてしまったり、光沢も失われてしまう恐れがありますので、使用しないようにしてください。

保険の差し歯は、天然歯よりも着色や変色がしやすい素材でできています。差し歯の内部まで浸透してしまった汚れはホワイトニングでは白くできませんので、汚れが蓄積しないように日頃のケアを大切にしましょう。